コラム
俺物語!(3)~造園1年 井上くんが入学するまで~
2021.07.02
今度は造園サイドも話を聞かせてもらいました。
大阪からやって来た、造園緑地科1年の井上達也くん(大阪農芸高校出身)です。
彼は関西弁で軽快にしゃべっていますので、みなさんも脳内でそのイントネーションに変換して読んでくださいね。
↑造園実習で3級技能士の実技課題に取り組む井上くん。
事務局亀田(以下、亀):札幌工科までどうやって辿り着いたか教えてー。
井上(以下、井):「北海道 造園 専門学校」でネット検索して見つけました。
亀:それはいつ頃?
井:高3の夏、周りが進路を決め始めた頃です。
亀:北海道に進学することは決まってたんだ?
井:進学というか、北海道に住みたいと思ってました。
亀:どうして北海道に?
井:大阪は自然がなくて、ビルばっかりで、北海道自然あふれてるやん、魚うめーやん、北海道いいなーって感じで。
亀:あ、ナチュラルに都会自慢ですか?(笑)
井:まぁ僕の住んでたところは田舎の方なんですけど(笑)。
進路の先生と一緒にネット検索して、この学校よさそうやんてなって、母さん俺北海道行ってくるわーって。
亀:お母さんも賛成してくれたんだ。
井:自称放任主義って言ってました(笑)。
お金は出してあげるから好きな所行きなさい、わーありがとうお母さーん、じゃーいってきまーすって来ました(笑)。
亀:理解ある親で良かったねぇ。造園を目指したきっかけは?
井:農業高校でもともとは草花の方を専攻してたんですけど、2年の時に造園の先生が入ってきて。
若くて友達感覚な先生で、造園やらんかーって誘われて、日本庭園を造ったんです。
コケ庭で、灯篭(とうろう)とか蹲(つくばい)とか。それが初めてにしては良い出来だって周りから評価してもらえたんです。
亀:ほう。
井:農芸高校ではプロジェクト発表があって、他の班はチーズとか乳製品を農芸高校ブランド化して売り出したりしてたんですけど、金儲けやんかーって思って。
僕は逆にタダで素材を集めて庭を造ってました。先生方にはまたゴミ拾ってんなーとか言われましたけど(笑)。
友達と2人で3ヶ月ぐらいをかけて造って、それが楽しくて、達成感もあって、造園やりたいなーと思いました。
↑井上くんが高校時代造った日本庭園。お褒めの言葉と同時に、近所の方から厳しいダメ出しも喰らったそうな。
亀:いい経験をしたね。実際、北海道来てみてどう?
井:そうですねー、都心部の方は電線が地下にあるのが大阪と違って、空が広いです。
亀:え、そうなんだ。気にしてなかったけど、確かに街の方って電線ないかも・・・。
井:住んでる人は意識しないですよね。
亀:覚えた方言とかは?
井:「わや」「~ささる」は今僕の中でトレンドです(笑)。これを自然に使えるようになりたいです。
亀:「手袋をはく」「ごみを投げる」とかもあるよ。
井:あと、北海道の空気きれい!
大阪に帰省したら息苦しく感じて、空気ちがうって聞いてたけどホンマやんってわかりました。
亀:そうなんだねー。私ずっと北海道だからわからんのだけど、そうやって聞くと嬉しいね。
井:あとは、涼しいです。4月に雪が降ったのはマジでびっくりしました。
テンション上がって地元の友達に連絡しました(笑)。
亀:学校のLINEに、入学式の時にコート必要かどうか聞いてきたよね。
なんか、ホームシックとかなくて大丈夫そうだね。
井:全然帰りたいとかなくて、楽しいです!
亀:せっかくだから北海道の色々なところ楽しんでねー。